コーヒーのお茶菓子は湿った浪速おこしである。 浪速おこし、蕎麦ボーロの親戚一同は、だんぜん湿っている方がおいしいと思う。 袋から出して、放置しておくとちょうどよい湿り具合となる。 今週は石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」なんてのを借りてきた。 映画館で、父と一緒にこの手の映画は見ている可能性が高い。1957年の映画だ。小1くらいの時のことゆえ記憶にはほとんどないが、祐次郎の出てくる映画は夜の歓楽街が舞台になっていることが多く、必ず殴り合いがあるので、痛そうでいやであった。 50年以上の年月を経てあらためて見てみると、なんともちゃちな映画であります。 脚本も幼稚だし、祐次郎だって、やたらかっこつけた、やな奴である。 音楽など猿まねで恥ずかしい。 面白いのは戦後12年で、すでに日本がすっかりアメリカ文化に汚染されているということだ。 羽振りのいい女マネージャーの北原三枝さんのうちは、冷蔵庫あり、食卓にはミキサーあり、ガウンのような室内着もみな憧れのアメリカ仕様であります。 映画を観てあの頃の日本人は憧れたんだろうな。 あの頃、いいのはみな西洋的なもので、日本的なものはみっともないものだった。 女の子のお人形は金髪になりました。 今になって思うとなんでああまでアメリカの真似をしたのだろう。 なぜ、日本独特の文化とかをああまで簡単に捨てようと思ったのか。 あの社会全体を覆っていた風潮のようなものが不思議である。
by totisansan
| 2010-11-25 14:14
| 雑談
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